2017年 04月 29日
沖縄で思ったこと② フェンスの内と外 |
最初の昼食で入ったレストランで、山の上の方から店に弾丸飛んできて直撃したとか、他では足に直撃し貫通したとか、そんなことが頻繁に起きているとガイドさんから真っ先に聞かされた。
「流弾に注意!」なんて看板が道路わきに立てられてるところもあるらしく、流弾なんてどうやって注意するのかと呆れる。
キャンプ・ハンセンか、キャンプ・シュワブだったか、広大な射撃訓練場があり間違って弾が飛んでくるそうだ。危なっかしい臨場感が本土とはまるで違っている。
普天間基地を見下ろす高台に上ると、基地が街のど真中にある。オスプレイは住宅街の上空での昇降体制切替は、危険なのでしないことになっているらしいが、実際は平気でやっている。
2004年、大型輸送ヘリコプターが訓練中に墜落炎上した沖縄国際大学は、普天間基地とは目と鼻の先で一望できる。
(普天間基地とオスプレイ)
そういった意味で「普天間基地は世界一危険」と喧伝されていると思っていた。
しかし復帰後の事故は、普天間15件、嘉手納462件、事故による住民の犠牲者は、普天間死者0人負傷者1人、嘉手納死者23人負傷者241人と、嘉手名基地の方が遥かに多い。
この極東最大にして沖縄米軍の本部である「嘉手名基地こそ最も危険」だと、現地のチラシで知らされた。
2003年来日した米国防長官が、古くなった普天間基地を返還し辺野古へ移転し最新基地を建設する為の方便として、「普天間基地は世界一危険」と評したのが、ウソの始まりとのことだった。
海兵隊は日本にだけあり、その最大出撃基地が嘉手納で、そこが危ないから移転なんて話しになってはならないというわけだ。
(恥ずかしながら私も騙されていました。)
(嘉手名基地 地平線に消え入るほど広い)
72年沖縄の本土復帰以後45年間で、米兵による犯罪は約6000件。
殺人、強盗、強姦などの凶悪犯罪は575件。
その内レイプは127件。敗戦後からだと630件と公表されている。
しかしそれは県警がつかんだ数字であり、泣き寝入りを含めたら10倍ぐらい有るのではないかと噂されている。
沖縄県の面積は和歌山県の半分に満たない。その狭い地域で戦後公表だけで630件(実際は数千件)のレイプ事件が起きていると思うとゾッとした。
海兵隊の精神崩壊は、アレン・ネルソンさんの『9条を抱きしめて』に詳しい。
9条を抱きしめて~元米海兵隊員が語る戦争と平和~
1年前の4月28日、20歳の女性がウオーキングに出かけると彼氏に伝えたまま、うるま市の山林で暴行殺害された。結婚直前だった。
うるま市では「私だったかもしれない」「私の友達だったかもしれない」と哀悼の声が寄せられた。
山林の入り口に設けられた供養台には、今も花やお菓子や飲み物が添えられ絶えることが無い。
今年の4月28日「島袋里奈さん一周忌抗議行動」が行われている。
参加出来なかったが、チョウチョの飾りを持って黙って行進するのだと聞いた。(沖縄ではチョウチョはあの世と繋ぐものだそうだ)。
4月28日は、1952年奇しくもサンフランシスコ講和条約が発効された日。
沖縄にとってはアメリカの信託統治となった「屈辱の日」でもある。
それ以降1972年本土復帰してからも安保体制に組み込まれ、基地の島として犠牲を強いられ続けてきた。
米軍基地は治外法権であり、県民が裁くことはできない。
米軍飛行機やオスプレイは米兵舎上空を飛ばない。
兵舎は思いやり予算で広く、夏場2カ月間クーラー付けっぱなしなんて話もある(日本の税金で支払われる)。
これが屈辱的対米従属同盟の実際だ。
アメリカとの関係を対等な平和条約に変えていかなければ、沖縄の基地問題は根本的には解決されない。
― いったいフェンスで囲まれているのは基地なの それとも私たちなの ―
1995年少女暴行事件の集会でスピーチした、普天間女子高生の言葉が甦った。
(米兵舎)
「流弾に注意!」なんて看板が道路わきに立てられてるところもあるらしく、流弾なんてどうやって注意するのかと呆れる。
キャンプ・ハンセンか、キャンプ・シュワブだったか、広大な射撃訓練場があり間違って弾が飛んでくるそうだ。危なっかしい臨場感が本土とはまるで違っている。
普天間基地を見下ろす高台に上ると、基地が街のど真中にある。オスプレイは住宅街の上空での昇降体制切替は、危険なのでしないことになっているらしいが、実際は平気でやっている。
2004年、大型輸送ヘリコプターが訓練中に墜落炎上した沖縄国際大学は、普天間基地とは目と鼻の先で一望できる。
(普天間基地とオスプレイ)
しかし復帰後の事故は、普天間15件、嘉手納462件、事故による住民の犠牲者は、普天間死者0人負傷者1人、嘉手納死者23人負傷者241人と、嘉手名基地の方が遥かに多い。
この極東最大にして沖縄米軍の本部である「嘉手名基地こそ最も危険」だと、現地のチラシで知らされた。
2003年来日した米国防長官が、古くなった普天間基地を返還し辺野古へ移転し最新基地を建設する為の方便として、「普天間基地は世界一危険」と評したのが、ウソの始まりとのことだった。
海兵隊は日本にだけあり、その最大出撃基地が嘉手納で、そこが危ないから移転なんて話しになってはならないというわけだ。
(恥ずかしながら私も騙されていました。)
(嘉手名基地 地平線に消え入るほど広い)
殺人、強盗、強姦などの凶悪犯罪は575件。
その内レイプは127件。敗戦後からだと630件と公表されている。
しかしそれは県警がつかんだ数字であり、泣き寝入りを含めたら10倍ぐらい有るのではないかと噂されている。
沖縄県の面積は和歌山県の半分に満たない。その狭い地域で戦後公表だけで630件(実際は数千件)のレイプ事件が起きていると思うとゾッとした。
海兵隊の精神崩壊は、アレン・ネルソンさんの『9条を抱きしめて』に詳しい。
9条を抱きしめて~元米海兵隊員が語る戦争と平和~
1年前の4月28日、20歳の女性がウオーキングに出かけると彼氏に伝えたまま、うるま市の山林で暴行殺害された。結婚直前だった。
うるま市では「私だったかもしれない」「私の友達だったかもしれない」と哀悼の声が寄せられた。
山林の入り口に設けられた供養台には、今も花やお菓子や飲み物が添えられ絶えることが無い。
今年の4月28日「島袋里奈さん一周忌抗議行動」が行われている。
参加出来なかったが、チョウチョの飾りを持って黙って行進するのだと聞いた。(沖縄ではチョウチョはあの世と繋ぐものだそうだ)。
沖縄にとってはアメリカの信託統治となった「屈辱の日」でもある。
それ以降1972年本土復帰してからも安保体制に組み込まれ、基地の島として犠牲を強いられ続けてきた。
米軍基地は治外法権であり、県民が裁くことはできない。
米軍飛行機やオスプレイは米兵舎上空を飛ばない。
兵舎は思いやり予算で広く、夏場2カ月間クーラー付けっぱなしなんて話もある(日本の税金で支払われる)。
これが屈辱的対米従属同盟の実際だ。
アメリカとの関係を対等な平和条約に変えていかなければ、沖縄の基地問題は根本的には解決されない。
― いったいフェンスで囲まれているのは基地なの それとも私たちなの ―
1995年少女暴行事件の集会でスピーチした、普天間女子高生の言葉が甦った。
(米兵舎)
by turnipman
| 2017-04-29 21:23
| 頑張らないけど諦めない