今日の囀り:政治学者・白井聡が語る〈日本を再び破滅に導く「戦後国体」の正体〉

政治学者・白井聡が語る〈日本を再び破滅に導く「戦後国体」の正体〉
https://dot.asahi.com/dot/2018051700072.html

<一部抜粋>
──すでに冷戦は終わりました。今なら新しい形での「日本の独立」ができるのではないでしょうか。

 論理的にはその通りですが、それは簡単なことではありません。なぜなら「国体」は、人間の思考を停止させるからです。本来であれば、冷戦が終わった時期に独立についての議論が再び起きて当然でした。しかし、そうはならなかった。なにせ、被支配の現実が見えなくなったのですから、支配から脱しようという発想も出て来ようがない。こうして、もともと対米従属は敗戦の結果余儀なくされたものであり、復興のための手段であったはずが、自己目的化するに至ります。そうなると、自分の頭で考える能力も意欲も失われてきます。

 例を挙げると、日本人は北朝鮮に対して拉致問題の解決を強く求めています。もちろんそれは当然のことですが、あのひどい事件が起こされた背景としての朝鮮戦争がまだ終結していないという事実は、どういうわけか意識にのぼってこない。

 北朝鮮にとって直接の敵国が韓国と米国なら、米国と協力している日本は準敵国です。だから、拉致問題を解決する根本的方法は、戦争状態の終結です。ところが、小泉元首相の訪朝以来、どの政治家も米国や北朝鮮に戦争終結を働きかける努力をしてこなかった。

 いまも政府は、「核・ミサイル・拉致の包括的解決」を訴えていますが、朝鮮戦争を平和的に終わらせようとは政府の誰も言わない。つまり、「戦後の国体」の支配者層は、朝鮮戦争が終わることを望んでいないのです。終わってしまうと米軍駐留の理由のひとつが消滅してしまうからです。ことほど左様に、何が何でも自発的従属を続けたいということなのです。



白井聡〈安倍政権の支持率が下がらない理由とその背景〉 https://dot.asahi.com/dot/2018051700072.html  戦前のレジームの崩壊期を反復している時代です。あの時代を今から振り返ると「この時期の日本人て、何やってんだ? バカじゃないのか?」と私たちは感じるわけですが、崩壊期というのはそういうものなのでしょう。


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by turnipman | 2018-05-20 02:41 | 今日の囀り | Trackback | Comments(0)

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