福島帰省① 新緑の会津

先週、恒例の兄弟会があって、故郷会津に帰りました。
一週間ほど滞在し、会津地方~中通りの郡山市~浜通り浪江町と福島県を横断した。

水田に水が張り出す田植え前の頃、柔らかな緑に囲まれ磐梯山や雪を被る飯豊連峰が連なっている。
新緑の会津は久しぶりで、胸に染入るような美しさで迎えてくれた。

「かくも麗しい風景を他所で見たことが無い」と私は呟いたのだが、同行した地元の友人は「それは故郷を想う気持ちの反映で、誰でも何処にでもあるんじゃないの」とちょっと醒めていた。

やはりずっと住んでいる人には分からず、‟ふるさとは遠きにありて思うもの“なのだろうかと思った。
18歳まで会津に生まれ育った頃は、その原風景は空気のように当たり前にあり、確かに「美しい」などといちいち感動するものでは無かった。

あれから、道路は直線となり、田畑は四角になり、藁葺き屋根は消え新建材の家が立ち並び、町や村の姿は変わっていった。ただその中で自然の大部分は変わっていない。
いつもと変わらぬ草や木や山や河がある。それは遠くに暮らしていると、年を負うごとに増々郷愁として甦ってくるものなのだろう。




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水田に逆さ飯豊
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いつもの兄弟関係以外にも、同級生や幼なじみと何人も会う機会があった。
それぞれ大部様変わりしている。
あちこち体調を悪くしていたり、重い病気にかかっている人もいた。かつての貴公子やマドンナ達もその面影は今はない。

初めは、小中高時代の楽しかった思い出が崩れるような気がして、会わない方が良いのではないかと、どこかに逃げの気持ちがあった。
しかし、思い出を美しいままにしておきたいなんてのは、若気のエゴ傲慢から来るのだろうし、年を取って若年のイメージが壊れるなら、所詮その程度の思い出なのだろうと観念することにした。

男女とも、老いる時も、病める時も・・である。
最後まで変わりゆく姿を見届け合おうとお会いした。変わりゆく戦後世代にあって、見届けたかったのは、それでも変わらない絆についてであった。
笑顔は昔のままであり、やはり会えて良かったと思った。




野口英世が幼少の頃眺めて育った磐梯山。
記念館で母シカさんの直筆手紙に感銘。終生帰らなかった英世はどう感じたのだろうか。
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Commented by stanislowski at 2017-06-02 17:56
水田に映る山の新緑の美しいこと。

水田が、水が、米が、山が、空気が命の源だと。

故郷でいい時を過されたようですね。
また、お元気でありますように。



Commented by turnipman at 2017-06-03 09:31
会津の5月中旬の新緑の頃って、ずいぶん前から御無沙汰してました。
住んでた頃は何とも思わなかったのに、離れていたから、こんなに綺麗だったのかと気が付きました。
人それぞれの故郷があるのでしょう。
by turnipman | 2017-05-27 15:02 | 古道散策 | Trackback | Comments(2)

南海の波打ち際で         記録写真


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