2016年 07月 14日
参議院選挙結果と明治維新からの地勢関係など |
選挙結果は、争点隠しどころか選挙隠しに世相誘導され、改憲4党(自民は・公明・お維新・こころ)はギリギリ2/3に達しました。
ある程度予想してたので驚きはしないけれど、しっかし暗澹たる気分です。。
それまで与党側はアベノミクス一本で、憲法改正は争点になっていない(しない)と宣言していたのに、選挙が終わったとたん案の定、安倍首相はドヤ顔でインタビューに答え、「憲法改正するとはずっと申し上げています。選挙公約にも書いています。」「全文からすべて変えたい」と臆面もなく語っています。
この戦後最悪の首相は息を吐く様に嘘をつくとも評されている。何ていうか、それは嘘ではないのだけれど、詐欺的な手法を平気で行うという意味ではその通りだと思う。
ただ単に、マスコミを封じ込め、長い物に巻かれたがる浮動票の有権者1割ぐらいが与党側に投票すれば、与党は圧勝するという方程式を実践したにすぎない、というのが私の持論なのですが・・。
出口調査では、無党派層で野党統一候補に投票したのが56%で、自民候補に入れたのが38%だったそうで、この層が大量に目覚めたら政権側は困るのです。その為には選挙争点を消し去り、得票率54.7%と低くするのがカギだったというわけです。
この秋から憲法改悪の動きが急展開するでしょう。
しかし恐らく、あまりマスコミで争点化せず、騒がず、盛り上げないまま、こっそり国民投票してくるのではないでしょうか。
その間は、中国ガー、北朝鮮ガー(あ、今回も投票前日、自民向け祝砲を打上ましたね~ 笑)とか、スーダンで紛争に巻き込まれ、テロがどうの人質がどうのとか、目くらまし事件が次々起きることでしょう。
その手口は巧妙で、ずる賢さは敵ながらあっぱれ?です。
ドイツが二度の大戦で悲惨な目に遭い反省出来たように、日本は戦前の過ちを二度繰り返さないと反省できないのかもしれない。その程度の民度かもしれないとも思います。
多勢に無勢、若干個人では無力感を感じるのですが、ここは不服従宣言しましょう。
誰が何と言おうと、間違っているのは間違っている、嫌なものは嫌だと言い続けるしかないです。この極右傾化は近未来大失敗し、長く続くことはないでしょうから。
今度の選挙で良かったことも幾つかあります。
野党共闘は全国32の一人区で11勝21敗、この内福島と沖縄で自民現閣僚を破っているのはすごいです。前回反自民は2勝29敗だったのに比べれば、野党共闘初めてにしては一定定効果あり健闘したと思います。
民主党政権時代の裏切りで、民進党への不信感は根強いものがあり、今回45から32に減らしたものの、前回の落ち込み17と比べればよく踏ん張った。これも野党共闘の効果ありと言えます。
逆に共産党は3から6へ議席倍増したけれども、前回8議席には届かなかった。しかし得票数では前回より86万票増え600万票台を維持しているから、反共攻撃の中これもよく頑張ったと思います。
野党共闘が勝利した選挙区は、青森、岩手、宮城、山形、福島、新潟、長野、山梨、と東北甲信越でほぼ勝利しているではあ~りませんか♪
速報を聴いた瞬間、これは奥羽越列藩同盟だとピンときました。私は昨年「長州アベ政治を許さない会津人」のプラカードを掲げ国会に馳せ参じたものです。明治維新から続く絶対主義天皇制による富国強兵排外主義を、半ば総括できないまま戦後に引きずっている。もっと溯って古代、海洋民族か大陸から来た騎馬民族かの一部族が、紀伊半島から奈良を攻め日本の原住民を追い出し、大和朝廷で国家統一したという歴史も釈然と解明していない。捏造された皇国史観を総括できないでいる。そこに今も神道政治連盟国会議員や日本会議国会議員が幅を利かすルーツがあるように思われる。そう、追い出された日本原住民こそアイヌや蝦夷、東北甲信越の部族なのだ。大体言語のイントネーションから違うではないか。福島や東北は文化的に自立し独立すべきなのだ。関西の吉本文化など馴染めるはずがない。話が逸れたついでに思い出した。戊辰戦争で江戸城無血開城の後、東北北海道までに戦火が続いた切っ掛けは、奥羽鎮撫総督府の長州世良修蔵を、酒と女にだらしが無く武士の品性が無いと、憤激した仙台藩士が叩き切ったことから始まる。誇り高き東武士(藤沢周平文学ぞ見よ)は、それで勝てる見込みがなくとも連携し、徹底抗戦の道を選んだのだ。そう言えば奥羽越列藩同盟を最初に裏切ったのは秋田藩だった。え、今回東北で野党候補勝利してないのは秋田だけだったとは、何やら因縁でもあろうか? (ついデアル調になってしまった 笑。)
なんて考えていたら、その辺り植草一秀氏も言及していました。
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-0fba.html
他の野党共闘で勝ったのは三重、大分、沖縄。三重は岡田代表の地元で、沖縄はこれで衆参選挙区ではオール沖縄が全制覇した。
鹿児島県知事選で川内原発停止を掲げた三反園訓氏(みたぞのさとし氏 て読むの?)が当選したことは大きい。大分の大逆転勝因は良く知りませんが、熊本大地震で原発に挟まれた大分でも与党離れが進んだのでしょうか。\(^o^)/
以上全国を俯瞰するに、東高西低の民度であろうかと解釈します。
ついでに明治維新の地勢と比較するなら、西低といっても薩長土肥の内、そういう意味では薩摩は維新政府に切り捨てられた訳だし、沖縄と共に別格でしょう。
そこは置いといても、西日本の中でどうも野党共闘が盛り上がらなかったのは、皇国史観発祥の関西地方だったようです。
自民党の補完勢力お維新(今度日本維新の会に改名するとか、またかよ 笑)が巾を利かしているせいか、最もファッショ化が進んでいるように思われます。
明治維新の絶対主義権力による拡張主義という過ちと、おおさか維新の会のこれまでのグローバリズムの動きは、同じ危険な腐臭がします。
金で失脚したあんたの党渡辺喜美をお維新比例区で復活させて、大阪府民は何とも思わないのでしょうか。まあ、無節操にもお維新から東京選挙区に立候補した田中康夫が落選したのは痛快でしたが(三宅洋平が票を食ってくれた感あり)。東京都民の方が大阪府民よりは、全体まだ少しは賢明なのでしょう。
北海道、東北、甲信越、そして九州、沖縄と地方では自民離れしているけれど、大都市部(特に関西の)では右傾化が進んでいると見ます。
金持ちと都市優先の経済政策の影響にもよるでしょうが、地勢的には明治維新からの推移とダブルところあり、東日本からの逆襲が始まったように思います。
そんなこんなで、東高西低の風もっと吹いてほしいものです。「東風は西風を圧する」か? はてや都知事選や如何に・・・。
ある程度予想してたので驚きはしないけれど、しっかし暗澹たる気分です。。
それまで与党側はアベノミクス一本で、憲法改正は争点になっていない(しない)と宣言していたのに、選挙が終わったとたん案の定、安倍首相はドヤ顔でインタビューに答え、「憲法改正するとはずっと申し上げています。選挙公約にも書いています。」「全文からすべて変えたい」と臆面もなく語っています。
この戦後最悪の首相は息を吐く様に嘘をつくとも評されている。何ていうか、それは嘘ではないのだけれど、詐欺的な手法を平気で行うという意味ではその通りだと思う。
ただ単に、マスコミを封じ込め、長い物に巻かれたがる浮動票の有権者1割ぐらいが与党側に投票すれば、与党は圧勝するという方程式を実践したにすぎない、というのが私の持論なのですが・・。
出口調査では、無党派層で野党統一候補に投票したのが56%で、自民候補に入れたのが38%だったそうで、この層が大量に目覚めたら政権側は困るのです。その為には選挙争点を消し去り、得票率54.7%と低くするのがカギだったというわけです。
この秋から憲法改悪の動きが急展開するでしょう。
しかし恐らく、あまりマスコミで争点化せず、騒がず、盛り上げないまま、こっそり国民投票してくるのではないでしょうか。
その間は、中国ガー、北朝鮮ガー(あ、今回も投票前日、自民向け祝砲を打上ましたね~ 笑)とか、スーダンで紛争に巻き込まれ、テロがどうの人質がどうのとか、目くらまし事件が次々起きることでしょう。
その手口は巧妙で、ずる賢さは敵ながらあっぱれ?です。
ドイツが二度の大戦で悲惨な目に遭い反省出来たように、日本は戦前の過ちを二度繰り返さないと反省できないのかもしれない。その程度の民度かもしれないとも思います。
多勢に無勢、若干個人では無力感を感じるのですが、ここは不服従宣言しましょう。
誰が何と言おうと、間違っているのは間違っている、嫌なものは嫌だと言い続けるしかないです。この極右傾化は近未来大失敗し、長く続くことはないでしょうから。
今度の選挙で良かったことも幾つかあります。
野党共闘は全国32の一人区で11勝21敗、この内福島と沖縄で自民現閣僚を破っているのはすごいです。前回反自民は2勝29敗だったのに比べれば、野党共闘初めてにしては一定定効果あり健闘したと思います。
民主党政権時代の裏切りで、民進党への不信感は根強いものがあり、今回45から32に減らしたものの、前回の落ち込み17と比べればよく踏ん張った。これも野党共闘の効果ありと言えます。
逆に共産党は3から6へ議席倍増したけれども、前回8議席には届かなかった。しかし得票数では前回より86万票増え600万票台を維持しているから、反共攻撃の中これもよく頑張ったと思います。
野党共闘が勝利した選挙区は、青森、岩手、宮城、山形、福島、新潟、長野、山梨、と東北甲信越でほぼ勝利しているではあ~りませんか♪
速報を聴いた瞬間、これは奥羽越列藩同盟だとピンときました。私は昨年「長州アベ政治を許さない会津人」のプラカードを掲げ国会に馳せ参じたものです。明治維新から続く絶対主義天皇制による富国強兵排外主義を、半ば総括できないまま戦後に引きずっている。もっと溯って古代、海洋民族か大陸から来た騎馬民族かの一部族が、紀伊半島から奈良を攻め日本の原住民を追い出し、大和朝廷で国家統一したという歴史も釈然と解明していない。捏造された皇国史観を総括できないでいる。そこに今も神道政治連盟国会議員や日本会議国会議員が幅を利かすルーツがあるように思われる。そう、追い出された日本原住民こそアイヌや蝦夷、東北甲信越の部族なのだ。大体言語のイントネーションから違うではないか。福島や東北は文化的に自立し独立すべきなのだ。関西の吉本文化など馴染めるはずがない。話が逸れたついでに思い出した。戊辰戦争で江戸城無血開城の後、東北北海道までに戦火が続いた切っ掛けは、奥羽鎮撫総督府の長州世良修蔵を、酒と女にだらしが無く武士の品性が無いと、憤激した仙台藩士が叩き切ったことから始まる。誇り高き東武士(藤沢周平文学ぞ見よ)は、それで勝てる見込みがなくとも連携し、徹底抗戦の道を選んだのだ。そう言えば奥羽越列藩同盟を最初に裏切ったのは秋田藩だった。え、今回東北で野党候補勝利してないのは秋田だけだったとは、何やら因縁でもあろうか? (ついデアル調になってしまった 笑。)
なんて考えていたら、その辺り植草一秀氏も言及していました。
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-0fba.html
他の野党共闘で勝ったのは三重、大分、沖縄。三重は岡田代表の地元で、沖縄はこれで衆参選挙区ではオール沖縄が全制覇した。
鹿児島県知事選で川内原発停止を掲げた三反園訓氏(みたぞのさとし氏 て読むの?)が当選したことは大きい。大分の大逆転勝因は良く知りませんが、熊本大地震で原発に挟まれた大分でも与党離れが進んだのでしょうか。\(^o^)/
以上全国を俯瞰するに、東高西低の民度であろうかと解釈します。
ついでに明治維新の地勢と比較するなら、西低といっても薩長土肥の内、そういう意味では薩摩は維新政府に切り捨てられた訳だし、沖縄と共に別格でしょう。
そこは置いといても、西日本の中でどうも野党共闘が盛り上がらなかったのは、皇国史観発祥の関西地方だったようです。
自民党の補完勢力お維新(今度日本維新の会に改名するとか、またかよ 笑)が巾を利かしているせいか、最もファッショ化が進んでいるように思われます。
明治維新の絶対主義権力による拡張主義という過ちと、おおさか維新の会のこれまでのグローバリズムの動きは、同じ危険な腐臭がします。
金で失脚したあんたの党渡辺喜美をお維新比例区で復活させて、大阪府民は何とも思わないのでしょうか。まあ、無節操にもお維新から東京選挙区に立候補した田中康夫が落選したのは痛快でしたが(三宅洋平が票を食ってくれた感あり)。東京都民の方が大阪府民よりは、全体まだ少しは賢明なのでしょう。
北海道、東北、甲信越、そして九州、沖縄と地方では自民離れしているけれど、大都市部(特に関西の)では右傾化が進んでいると見ます。
金持ちと都市優先の経済政策の影響にもよるでしょうが、地勢的には明治維新からの推移とダブルところあり、東日本からの逆襲が始まったように思います。
そんなこんなで、東高西低の風もっと吹いてほしいものです。「東風は西風を圧する」か? はてや都知事選や如何に・・・。
by turnipman
| 2016-07-14 06:18
| 一言風刺