「まだ共産党が残っている」

暮れの忙しい時期に、なぜ大義もなく意味のない解散総選挙をするのか、その意味が分ってきました。
表向きアベノミクスを争点として出しつつ、その実は原発再稼働や秘密保護法・集団的自衛権を巡る信任投票が行われようとしている。

シナリオはこうです。

①(朝3暮4)を(朝4暮3)にする経済政策の信を問うとして、アベノミクスの失敗を隠せるうちに、アベノミクスを争点として前面に出し、訳の分からない解散総選挙をする。

②盛り上がらない選挙で投票率を低下させ、組織票だけで過半数議席を確保したら、これまでの秘密保護法や集団的自衛権の閣議決定は、国民の信任を得たと宣言し既成事実化する。

③選挙後更に任期4年を得て、原発再稼働や辺野古基地建設などは民意だとして強行する。念願であったアメリカ要請の中東派兵と、憲法『改正』(つまり9条改悪)へと突き進む。

安倍政権はすでに今年5月に改憲の為の国民投票法を改定しています。そして選挙公約で集団的自衛権行使の法整備に必要な法案を国会に提出すると掲げています。
この解散総選挙は意味がないどころか、集団的自衛権の閣議決定を国民の信を得たとする、憲法明文『改正』の国民投票の予行演習としての、重大な位置づけがあったということです。
小選挙区制マジックで、有権者の15%前後100人中15人程度が、(朝4暮3)の消費税延期に賛同し投票してくれたら・・・ このシナリオは成立する。


それが証拠に、安倍首相は公示後の街宣で、集団的自衛権や原発再稼働などには触れず、大義のないアベノミクスが争点とふれ回っているようです。
それが証拠に、選挙公示日第一報は大本営政府広報紙読売新聞だけが際立って異様なのです。
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アベノミクスなんてのは一時しのぎのカンフル剤にすぎず、専門家の多くが指摘しているように「まっすぐ不況」に向かっています。
しかし憲法を変え海外派兵する頃には、アベノミクス失敗の原因は国際情勢の変化のせいとされ、やがて「欲しがりません勝つまでは」とマスコミに誘導され、それに反対するものは「非国民」と呼ばれるようになるのかもしれません。
安倍首相はやっぱり戦前の日本を取り戻そうとしているようです。違うところは、戦前はアメリカと闘ったが、今はアメリカの言いなりになって戦争しようとしていることです。

このような憲法「改正」目論みの解散総選挙という論調は、他でも散見するようになりました。しかし投票日まであと8日、気付くのが遅すぎた感があります。
共同通信の12万人の調査では、自民過半数の238どころか300を超す勢いとのこと。
(ただしこれは小選挙区制マジックであり、国民の過半数が支持しているという数字ではない。固定電話のある家で携帯しかない若者などは反映されていないし、半数がまだ決めていないということなのでどう転ぶかわからない状況です。)

それにしても‟意味の無い解散総選挙”がこのような結末に導くとは、安倍首相が賢いとは思わないけれど、そのブレーンには悪知恵の働く切れ者がいると見た。
朝3暮4の猿頭を使いこなす黒幕大道芸人・・・ 畏るべしです。


そこでどうするか。

結論を先に言えば、私は安倍政権の暴走を止めるには共産党しかないと思います。
12/1の朝日新聞にこの選挙の争点として、アベノミクス、集団的自衛権、原発問題の3点に絞った分りやすい表がありました。

見て分るように、①消費税は中止し儲けに応じ増税する、②集団的自衛権(海外へ行って戦争する)は認めない、③原発再稼働に反対する、という国民大多数の願いを公約に掲げている政党は、青マルで囲ったところです。
この当たり前の三拍子揃った公約を掲げている政党は、共産党と社民党しかありません。だから他は選択しようがないのです。


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消費税を上げ、海外で戦争し、原発賛成したい方は論外です。どうぞ青マルで囲った以外の政党に投票して下さい。
「増税の前にやることが・・・」とか「決定の仕方がおかしい・・・」とか「いずれは脱原発・・・」とか、そんなのはもういい。そんなヘリクツはもう聞き飽きました。
民主党は噓つき政党だから信用できないし、第3極の維新や次世代は自民補完勢力(というより自民牽引勢力か)だし、反安倍勢力とするにはどう見ても不適格なのです。

そもそも民主党は公約違反で消費税10%増税決めた張本人です。維新・次世代の党は集団的自衛権大賛成です。
この民主と維新がバラバラな政策のまま野合し、反自民で選挙協力で住み分けするらしいけど、こんなの有権者から見たら意味不明でチンプンカンで、成功する訳がないでしょう。
民主には裏切られ、落ち目の維新や次世代は自民以下であることが分かり、どれが増えても自民と大差がない、それなら自民のままで良いではないかと言うのが、前回衆議院選からの反動の流れでした。安倍政権は敵失でかろうじて支持を得て成り立っているのです。

こんなおかしな日本になったのは、ある意味小選挙区制と政党助成金のせいです。
この二つの制度を導入し、アメリカ型の二大政党作りで‟非自民反共産“の野合に奔走した小沢一郎(生活の党)の罪は大きいと思います。今回その小選挙区制のあおりで絶滅しようとしているのは、何と言う皮肉でしょうか。20数年来の長いウソが消えていくようです。

さて社民党ですが政策はほぼ共産党と一致していて、密かに私はもっと大きくなってほしいと思っています。
それが福島県知事選や和歌山県知事選などで自民や民主と相乗りするし、今回原発の沢山ある青森では民主、維新と住み分けで選挙協力するらしいのです。民主、維新って再稼働容認、辺野古基地推進なのですが・・ なんで社民党が選挙協力できるのか? まったく理解できません。
社民党の政策は大よそ悪くはない、けど行動に節操がない。だから土井たか子さんの「山が動いた」1989年以来、どうも権力になびこうとしては転落する、その一途を辿ったようです。
1970年代頃までの社会党は気骨があったと思います。それが今や泡沫政党になってしまったのは残念です。


だから野党共闘も不確かな中で、ここは共産党しかないと思います。
共産党に意見したいことも多々あるけれど、民主党のようにウソはつかないし、維新や次世代のように離合集散してブレたりしない。社民党のように権力に媚びることはない。戦前から一貫して戦争に反対してきた道徳的優位性もある。累進課税、護憲、即時脱原発の譲れない一線で、建設的な政策を出していると思います。
「身を切る改革」なんてことを民主や維新が選挙になると言い始めますが、身を切るというのなら共産党のように政党助成金(年総額320億円)を常日頃から黙って断ればいいのです。

時代の争点が先鋭化してくると、何が本者で何が偽者かが見えてくるものです。
中間野党総崩れで‟戦争する国造り”に翼賛化しつつある状況下で、反安倍勢力は共産党へ支持を集中すべきだと思います。
‟熱狂なきファシズム“(相田和弘)が既に外堀を埋め尽くそうとしている。しかし菅原文太流に言えば、内堀にはどっこい「まだ共産党が残っている」のです。ここで諦めてはならない。
どうしても共産党が嫌な人は社民党へ。または緑の党(まだやってたっけ?)へ。今回私の許容範囲はその辺までです。



*共感する記事がありました。
五十嵐仁の転成仁語:
総選挙に向けて生じつつある政党状況の流動化と新たな選択肢の浮上
http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2014-11-23

BLOG BLUES
自民300議席超える勢い!抗うなら一票一揆、共産党比例区一千万票獲得
http://blogblues.exblog.jp/20466802/



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12/7 赤旗日曜版


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Tracked from BLOG BLUES at 2014-12-09 10:46
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Commented by blog-blues at 2014-12-09 10:57
初めまして。「BLOG BLUES」と申します。TB、そして本文にての拙ブログのご紹介、ありがとうございます。

昨日の2回目の新聞発表によれば「自民単独で2/3超える勢い」とか。絶望的な気分になりますが、夜明け前がいちばん暗いとは、自然の摂理でもあります。

緑の市民派と赤の共産党による「クリスマスカラー作戦」が展開されるなら、夜明けは近いかも。面白きこともなき世を面白く、していきまっしょい。
Commented by turnipman at 2014-12-09 21:41
BLOG BLUESさん、コメントならびにTBありがとうございます。

BLOG BLUESさんのノリは、可笑しくてペーソスがあって最高です。
薩長同盟の話し、共産は民主と選挙協力をしろって言う輩がまだいらっしゃいますが、それは長州と会津が手を組めといってるようなもの。「クリスマスカラー作戦」なんて胸がときめいちゃいますね~♪

これからも時々拝見させて頂きます。
by turnipman | 2014-12-06 23:37 | 一言風刺 | Trackback(2) | Comments(2)

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