2013年 11月 17日
“地域共同発電所”に関する覚書 |
先日、和歌山大学の自然エネルギー研究会主催の研究会があって参加したので要約しておく。
地域でつくるエネルギー~実現可能な地域共同発電所と地域づくり~
●共同発電は全国400件以上で行われている
老舗では10年ぐらい前から始まっている。(和歌山は4件。)
市との共同(宝塚市))、地域金融機関との協力(福井)、農民連との共同(福島)など様々な形態が模索されている。
売伝益は地域のために使う。
新規雇用の創出。はがき商品券。寄付者に地域農産物が贈られる等。
大資本との競争に危機感、年配者から若手への事業の継承が課題とされている。
●ワークショプでのシミュレーション
通常の電線で売電する上限を50KWクラスと設定。(それ以上は高架電線が必要となる)。民家1軒およそ3KWということで、約15軒の電気を賄うと想定。
設置には土地代を除いて、500㎡、1200万円の経費(半分はパネル代)が必要。
15軒で分担すれば、1軒当たり80万円の負担となる。
30口で募集すれば1口40万円。60口では1口20万円となる。1口1万円として1200口集める方法もあり得る。
それで年間およそ100万円の売電益を見込む。元を取るのに12年かかる。
15軒@80万円の投資で始めると想定した場合、一軒当たりの見返りは年6万円程度ということになる。4人家族で月々ざっと5千円ぐらいの電気代とすれば、年間6万円でトントンである。12年以降は儲かるという話だ。
●共同発電のメリット
これは現在個人でやっているソーラー発電よりは少しましだが、それほど儲かるという話ではない。
むしろ雇用、防災などの地域への貢献や、遊休地の有効活用など地域の活性化と噛み合ったときにメリットがある。
終わってからの感想:
本来国や自治体が率先して取り組んでくれるのが良いが、現在そうなっていないから、地域起こしの運動として有効である。
大企業の参入や技術革新の進展によって価値が変わるので、将来の予想は不確定要素が多い。
売電は電力会社を儲けさせるだけという意見がある。蓄電による地産地消、売電しない現地消費型のシミュレーションと比較したい。
自然エネルギーを大きくしないと脱原発はできないという人もいるが、それは間違っている。原発は電気料金やCO2削減問題等の如何に関わらず、即時止めるべきと考える。
雨の中現地視察
地域でつくるエネルギー~実現可能な地域共同発電所と地域づくり~
●共同発電は全国400件以上で行われている
老舗では10年ぐらい前から始まっている。(和歌山は4件。)
市との共同(宝塚市))、地域金融機関との協力(福井)、農民連との共同(福島)など様々な形態が模索されている。
売伝益は地域のために使う。
新規雇用の創出。はがき商品券。寄付者に地域農産物が贈られる等。
大資本との競争に危機感、年配者から若手への事業の継承が課題とされている。
●ワークショプでのシミュレーション
通常の電線で売電する上限を50KWクラスと設定。(それ以上は高架電線が必要となる)。民家1軒およそ3KWということで、約15軒の電気を賄うと想定。
設置には土地代を除いて、500㎡、1200万円の経費(半分はパネル代)が必要。
15軒で分担すれば、1軒当たり80万円の負担となる。
30口で募集すれば1口40万円。60口では1口20万円となる。1口1万円として1200口集める方法もあり得る。
それで年間およそ100万円の売電益を見込む。元を取るのに12年かかる。
15軒@80万円の投資で始めると想定した場合、一軒当たりの見返りは年6万円程度ということになる。4人家族で月々ざっと5千円ぐらいの電気代とすれば、年間6万円でトントンである。12年以降は儲かるという話だ。
●共同発電のメリット
これは現在個人でやっているソーラー発電よりは少しましだが、それほど儲かるという話ではない。
むしろ雇用、防災などの地域への貢献や、遊休地の有効活用など地域の活性化と噛み合ったときにメリットがある。
終わってからの感想:
本来国や自治体が率先して取り組んでくれるのが良いが、現在そうなっていないから、地域起こしの運動として有効である。
大企業の参入や技術革新の進展によって価値が変わるので、将来の予想は不確定要素が多い。
売電は電力会社を儲けさせるだけという意見がある。蓄電による地産地消、売電しない現地消費型のシミュレーションと比較したい。
自然エネルギーを大きくしないと脱原発はできないという人もいるが、それは間違っている。原発は電気料金やCO2削減問題等の如何に関わらず、即時止めるべきと考える。
雨の中現地視察
by turnipman
| 2013-11-17 17:19
| 頑張らないけど諦めない