2011年 07月 18日
ハイブリッド百姓 |
7/5 父のお見舞いの後、農業もやっている高校の同級生Y・S君と会う。
そして夕方帰路につきました。
同級生がプリウスに乗ってやってくる。そんな高級車買うお金どこにあったんだと問い詰めたら、金が無いからハイブリッドカーにしたとのことだった。省エネで燃費が良く長い目で見れば安上がりなのだそうだ。
帰郷する前に関西の人に「何故福島の人は怒らないのか?」と聞かれた。そんなことは無いだろう、怒りはあっても関西とは表現の仕方が違うのだなどと答えたが、自分の中でうまく説明できないでいた。
それで「農民は怒っていないのか?」と気にかかっていたことを率直に質問する。
「遠くに居るとTVで報道もしないから分からないかもしれないが、皆本当は煮えくり返るぐらい怒っている。今年作っている作物が秋に売れなかったらどうなるか、補償も確かでなく先行きは真っ暗だ。それを表す場がないし方法が無い。」と彼は言う。
米と言ってもすそ野が広い。
酒や菓子や味噌など食文化全体の問題であり影響は大きい。
「今の政府に怒りをぶつけるしかないが今の政府はなっていない」とのことだった。しかし、今の菅政権がそこら中から批判されているのは何か変ではないかという話になった。
原発事故対策の不手際を政府になすりつけ、菅政権を批判すればするほど東電(=財界中枢)や原発推進派に対する責任追及が弱まってきている。財界の生贄に菅政権はなっているのではないか・・・。
事故を起こした主犯は東電であり、政府は共犯者と見た方が分かりやすい。敵の本丸は電力会社、経産省、安全保安院など原発利益共同体にある。そこはまだ、ここに至っても事故責任すら認めていない。そこを正さなければ県民はヤラレ損になる可能性がある。
補償をおねだりするのではない。東電に責任を認めさせて毅然と請求しなければ埒が明かないだろう。頭を下げるのは奴らの方だ、農民は何も悪いことはしていないのだから、などと久しぶりに意気投合した。
また、福島4区出身で原発を推進しきた渡辺恒三(自民党から現民主党)や、甥でありプルサーマルを導入した佐藤雄平現知事を支持して来た人達がいる。原発で恩恵を受けて来た人達も多い。加害者としての潜在意識があり簡単に割り切れず黙ってしまう人もいるのだろうという話になる。
ここは「今まで間違っていた、これからは脱原発で行く」と簡単に割り切って、反省すれば良いことだ。今度だけはいろんな立場の一人一人がきちんと反省しなければならないだろう。脱原発省エネルギー社会への“踏み絵”が今度は突き付けられている。
ハイブリッド百姓とそんな話しをした。
帰りに車で彼の田んぼを見せてもらった。
帰路
そして夕方帰路につきました。
同級生がプリウスに乗ってやってくる。そんな高級車買うお金どこにあったんだと問い詰めたら、金が無いからハイブリッドカーにしたとのことだった。省エネで燃費が良く長い目で見れば安上がりなのだそうだ。
帰郷する前に関西の人に「何故福島の人は怒らないのか?」と聞かれた。そんなことは無いだろう、怒りはあっても関西とは表現の仕方が違うのだなどと答えたが、自分の中でうまく説明できないでいた。
それで「農民は怒っていないのか?」と気にかかっていたことを率直に質問する。
「遠くに居るとTVで報道もしないから分からないかもしれないが、皆本当は煮えくり返るぐらい怒っている。今年作っている作物が秋に売れなかったらどうなるか、補償も確かでなく先行きは真っ暗だ。それを表す場がないし方法が無い。」と彼は言う。
米と言ってもすそ野が広い。
酒や菓子や味噌など食文化全体の問題であり影響は大きい。
「今の政府に怒りをぶつけるしかないが今の政府はなっていない」とのことだった。しかし、今の菅政権がそこら中から批判されているのは何か変ではないかという話になった。
原発事故対策の不手際を政府になすりつけ、菅政権を批判すればするほど東電(=財界中枢)や原発推進派に対する責任追及が弱まってきている。財界の生贄に菅政権はなっているのではないか・・・。
事故を起こした主犯は東電であり、政府は共犯者と見た方が分かりやすい。敵の本丸は電力会社、経産省、安全保安院など原発利益共同体にある。そこはまだ、ここに至っても事故責任すら認めていない。そこを正さなければ県民はヤラレ損になる可能性がある。
補償をおねだりするのではない。東電に責任を認めさせて毅然と請求しなければ埒が明かないだろう。頭を下げるのは奴らの方だ、農民は何も悪いことはしていないのだから、などと久しぶりに意気投合した。
また、福島4区出身で原発を推進しきた渡辺恒三(自民党から現民主党)や、甥でありプルサーマルを導入した佐藤雄平現知事を支持して来た人達がいる。原発で恩恵を受けて来た人達も多い。加害者としての潜在意識があり簡単に割り切れず黙ってしまう人もいるのだろうという話になる。
ここは「今まで間違っていた、これからは脱原発で行く」と簡単に割り切って、反省すれば良いことだ。今度だけはいろんな立場の一人一人がきちんと反省しなければならないだろう。脱原発省エネルギー社会への“踏み絵”が今度は突き付けられている。
ハイブリッド百姓とそんな話しをした。
帰りに車で彼の田んぼを見せてもらった。
帰路
by turnipman
| 2011-07-18 22:46
| 2011.3.11 時代